1日から始まる沖縄本島中南部の飲食店への営業時間短縮要請を前に、玉城デニー知事は3月31日午後、県庁で記者会見した。「この3週間で新型コロナウイルスの感染を封じ込める。離島や高齢者層、福祉施設に広がるのは回避しなければならない」と訴えた。31日の県内の感染者は111人で、1月27日以来の百人超となり、感染拡大に歯止めが掛かっていない。
事業者への罰則規定がある「まん延防止等重点措置」適用を国に要請する否かについて玉城知事は「あらゆる分野で大きな影響があり、慎重な判断がいる」と述べ、現時点で求めない考えを示した。一方で感染拡大が続く場合「さらなる強い措置も検討せざるを得なくなる」と強調した。
30日夜に開かれた専門家会議では「まん延防止等重点措置」措置の要請を検討すべきとの意見も出ている。
国は1日から大阪府に対し「まん延防止等重点措置」の適用を決定する見通し。県は県民に対し、東京都など6自治体への不要不急の往来を控えるよう要請しているが、玉城知事は大阪府も対象に加えることを明らかにした。
3月29日の記者会見では、現在の流行を「第4波」と言明し、感染拡大防止の緊急特別対策を発表。沖縄本島中南部の20市町村(周辺離島は除く)で営業する飲食店と遊興施設に対し、営業時間の短縮を要請した。
営業時間を朝5時から夜9時まで(酒類の提供は朝11時から午後8時まで)に制限したが、沖縄本島北部、八重山、宮古は対象から除外した。