中国船2隻、26時間領海侵入 尖閣周辺、地元漁船に接近

尖閣周辺海域で、衝突寸前まで接近した「海警2502」と巡視船「ながやま」=2日(仲間均氏提供)

第十一管区海上保安本部などによると、尖閣諸島(石垣市登野城尖閣)周辺の領海に侵入し、八重山漁協所属の漁船「鶴丸」に接近した中国海警局の船2隻は領海内を約26時間航行し、3日午後1時半ごろ、領海を出た。尖閣周辺での領海侵入は2日連続で、今年13日目。
領海侵入した2隻は「海警2502」「海警6402」で、2日午前11時35分ごろから相次いで領海に侵入し「鶴丸」に接近しようとする動きを見せた。「鶴丸」の操業中も周辺での航行を続け「鶴丸」を追うようにして領海を出た。
海保は「鶴丸」の周辺に巡視船を配置し、漁業者の安全を確保した。
「鶴丸」に乗船した石垣市議の仲間均氏によると、「鶴丸」を警護する巡視船と海警局船は一時、衝突寸前の距離まで接近したという。
「海警2502」「海警6402」は3日午後2時過ぎ、領海外側の接続水域に出た。接続水域では、機関砲のようなものを搭載した「海警1303」のほか「海警2301」が航行を続けている。尖閣周辺で中国海警局船が航行するのは50日。

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