八重山で本マグロ(クロマグロ)漁がスタートした。4日午前7時50分ごろ、石垣市新栄町の新栄漁港に第一あずさ丸(比嘉隆船長)が入港し、体長2㍍15㌢、重さ189㌔の本マグロが今季初めて水揚げされた。
比嘉船長(54)によると、あずさ丸は先月29日に出港し、同31日、多良間島の北30㌔沖で釣り上げたという。
比嘉船長は「昨年は最後に出港して釣り切れなかった。だから今年は5年ぶりに先頭を切って出港したが、正解だった。(釣り上げられて)最高の気分」と笑顔。
コロナ禍について「まだ良い兆しは見えないので心配だが、だからこそ良い年にしたい。またすぐに気合を入れて出港する」と今季に向けて意気込んだ。
水揚げ後クロマグロは、八重山漁協の荷さばき場にクレーンで運び込まれ、次々に漁協職員や運送関係者による運搬用の梱包作業などが行われた。東京都の豊洲に送られるという。
この日は漁業関係者や市民らが岸壁に集まり「海のダイヤ」「黒いダイヤ」と呼ばれるクロマグロを記念撮影などして初水揚げを喜んだ。