尖閣警備「万全期す」 一條本部長が就任会見 十一管海保

会見した一條新本部長=8日午前、第11管区海保本部

1日付で第十一管区海上保安本部長に就任した一條正浩氏(58)は8日午前、那覇市の同本部で記者会見し、連日、中国海警局の船舶が周辺海域に侵入を繰り返す尖閣諸島(石垣市)の情勢について「日本漁船への接近事案もあり、厳しい情勢だ。対応に万全を期す」と述べた。「漁船を守ることが任務だ」とも強調した。
中国海警局の船舶と海保巡視船の接近が増加しているとの指摘には「特段変わったことは起きていない」とした。中国は2月、海警局に武器使用を認めた海警法を施行したが「警察など関係機関と連携し、事態をエスカレートさせないよう、冷静かつ毅然とした対応で領土・領海を守りぬく。さまざまな国際情勢にかかわらず、現場でやるべきことをしっかりやる」と強調した。
沖縄の海域については①離島が多い②マリンレジャーが活発③クルーズ船の寄港が多いーことを特徴に挙げ、離島の緊急患者空輸に対応し「県民の安心安全に貢献したい」と決意を示した。
一條氏は東京都出身で勤続35年。第六管区海上保安本部の交通部長や第九管区海上保安部の次長などを歴任し、前任は第十管区海上保安本部長。報道官の経験もあり東日本大震災や関門海峡での護衛艦衝突事故、中国船による巡視船衝突事故時の映像流出などに対応した。

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