特定非営利活動法人たきどぅん(上勢頭保理事長)は10日、「海からみる地球~気候変動と海洋プラスチック問題」をテーマに、NPO法人気候危機対策ネットワーク代表の武本匡弘氏の講演会を開いた。約20人が参加し、環境への関心を一層高めた。
30数年プロダイバーとして海と向き合ってきた武本氏は、6年前から自ら操船するヨットで世界中を旅したが、そこで出会ったのは「プラスチックのごみだらけの海」。武本氏は「気候変動による海、空、風の変化がただならない」と感じ「目撃者」として現状を伝える活動を始めたという。
講演会ではこれらの報告のほか、40年間撮影した水中映像などとともに、私たちが何をしたらよいのかを問題提起し、最後に「一人ひとりができることから、大きな変化につながる。知ることが希望になる」と結んだ。
質疑応答では、竹富島からペットボトルやプラスチック容器を削減していくための方策について活発な意見交換がされ、単に意識を高めるだけでなく、具体的な行動につながる意義深い集会になった。(隅田賢通信員)