1000万円目指す 建立期成会が募金開始 忘勿石之碑修復と戦争マラリア犠牲者慰霊碑

募金を呼びかける期成会メンバーの皆さん=25日、八重山平和祈念館

台風で被災した西表島の忘勿石之碑の修復と、戦争マラリア犠牲者慰霊碑の建立を目指す建立期成会(内原勲会長)の事業計画内容発表会が25日、八重山平和祈念館で開かれ、修復と建立のための募金活動を今月から来年3月31日まで、実施することをアピールした。
目標額は1000万円で、修復と建立のほか忘勿石等記念誌発刊事業費も含まれる。募金が集まり次第、工事に入る。来年8月15日の終戦記念日までの完成を予定している。
同会は、これまで修復を行っていた忘勿石之碑保存会が会員の高齢化などから、昨年3月に新たな組織として立ち上げられた。石垣在波照間郷友会、西表在波照間島関係者、波照間公民館の3者が中心となり、関係者の意見を集約して事業計画をまとめた。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、対面での募金呼びかけは行わず、地区長・学校長など自治体の長に呼びかけてもらう方式をとる。
忘勿石之碑は1992年、戦争による犠牲者をまつるため、西表島に建立された。以来多くの参拝者が島内外から訪れ、毎年8月15日には石碑の前で慰霊祭が開催されていたが、2019年9月の台風8号などによる台風被害を受け、プレートが全て剥ぎ取られた。
波照間島に建立を予定しているのは、「波照間島戦争マラリア犠牲者・戦没者慰霊碑」、「戦争家畜殺生之碑」、「ソテツ感謝之碑」など。内原会長は「石碑の整備は被害者・遺族・島民の念願。ぜひ協力してほしい」と訴えた。
募金方法は会長宅(石垣市平得7―28)への現金書留、会員への持ち込み、銀行振込みから選べる。またクラウドファンディングも予定している。詳しくは島村募金委員長℡090・2505・6671へ。

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