石垣島で1日行われた東京五輪の聖火リレーでは、世界的なビッグイベントを一目見ようと、沿道にあふれるほどの人たちが集まった。ランナーたちに声援を送り、太鼓を叩いたり、横断幕を掲げる人もいた。「生きているうちに五輪を生で見たかった」と感慨深げな人や「自分もいつか聖火ランナーに」と夢をふくらませる子どももいた。
新城芽沙さん(10)=石垣市平得=は第一走者の平良常さんを見て「きつくないのかなと思った。暑い中すごい。五輪はテレビでしか見たことがないけど、日本開催が楽しみで、特にバスケが気になっている」と興奮。
東盛朝子さん(56)=与那国島出身、愛知県在住=は1964年の東京五輪の年に生まれた。「生きているうちに五輪を生で見たかった。陸上経験があるので、マラソン種目に注目している」と語った。
旅行で石垣島を訪れ、たまたま聖火リレーに遭遇した佐藤大吾さん(34)=神奈川県=は「みんなルールを守って応援していたので良かった。五輪が安全に開催することを願う」と期待した。
ゴールの舟蔵公園で、小学生ボランティア応援団としてリレーを盛り上げた富野小児童の藤原健伸君(11)、山中悠流君(10)は「緊張したけど楽しかった。ランナーはみんなかっこよかった。自分もいつか聖火ランナーとして走りたい」と前を見据えた。
この日は周辺で交通規制が行われた。