石垣市は7日、85歳以上の高齢者を対象に、新型コロナウイルスワクチンの接種券を発送した。週明けには各世帯へ届く見込みで、12日から電話とインターネットで予約受け付けが始まる。集団接種は17日から市総合体育館サブアリーナで始まる。市は接種作業に当たる医療従事者について「ほぼ確保した」(中山義隆市長)としている。
接種券の発送は7日の85歳以上(1891人)を皮切りに、80~84歳(1454人)が10日、75~79歳(1457人)が12日、70~74歳(2825人)が14日、65~69歳(3479人)が17日を予定している。
予約には接種券に記されている接種番号が必要で、接種券が届いた順に予約が可能になる。電話で予約する場合の連絡先はコールセンター℡0570・055・114。接種時には、接種券に同封されている予診票と身分証明書も必要。
医療従事者の確保には八重山地区医師会から協力を得た。地区医師会からの要請に応じ、県医師会からも石垣市の接種会場へ医師派遣が決まった。
ワクチンや医療従事者確保のめどが立ったことで、市は6月中の高齢者接種完了に向け、作業を加速させたい考え。
高齢者施設でのワクチン接種は4月26日から14カ所で始まり、入所者、職員約960人の1回目の接種が7日で完了した。現時点で副反応の報告はない。
来週からは定員40人以上の通所施設利用者と65歳以上の障害者施設の入所者、職員に対する接種が始まる。
中山市長は6日、市役所で記者会見し「多くの皆さんが接種を受けることが感染予防対策になる」と呼び掛けた。