石垣市で最多19人感染 来島者との飲食「絶対自粛を」 新型コロナ

 県は20日、石垣市で新たに19人の新型コロナウイルス感染を発表した。1日当たりの新規感染者数としては14日の17人を更新し、過去最多になった。中山義隆市長は同日「陽性者がこれまでにない数で発生している」と危機感を示し、市民に対し、来島者との会食、飲み会を絶対にやめることなどを呼び掛けた。

 八重山保健所によると、新規感染者19人は全員石垣市在住で、10歳未満から80代までの男性13人、女性6人。うち感染者の濃厚接触者であることが判明しているのは7人。また、1人は陽性確定前の疑似症だという。
 石垣市の直近1週間の感染者数を人口10万人当たりで換算すると161・41人。全国1位の北海道(73・82)、2位の沖縄(63・61人)を大きく上回る深刻さとなっている。
 医療機関などの逼迫(ひっぱく)は危機的な状況になっており、県立八重山病院には中等症14人、軽症11人の計25人が入院、軽症者の宿泊療養施設には31人が入所している。県保健医療部の糸数公医療技監は入院調整中の46人が今後、自宅療養になると説明した。
 中山市長は20日の記者懇談会で、感染急拡大について「未成年者や若年層への感染が起こっていることや、感染経路不明の事例が多発していることを考えると、石垣市にも感染力の強い変異ウイルスが入ってきていると思われる」と指摘。「陽性者の濃厚接触者がほぼ全員感染している」と明らかにした。家族間での接触にも注意するよう改めて求めた。
 市民の感染対策として、来島者との会食などの自粛のほか➀旅行や出張から帰島した際は1週間、会食や飲み会には絶対に参加しない➁同居家族以外との会食、飲み会はしない➂午後8時以降営業している飲食店は利用しない―ことなどを要請。
 店舗の感染対策の例としては、客同士の間隔を開けることや、アクリル板設置などを挙げた。「従業員がマスクをしていない店は使わないで」とも述べた。「感染対策を徹底すれば、1週間程度で数字はたいぶ落ち着くのではないか」と期待感も示した。
 県によると、八重山の感染者数は計460人、5月の感染者数は138人、1週間の患者数は計80人になった。

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