新型コロナウイルスの緊急事態宣言発令を受け、石垣市は25日から当分の間、ほぼすべての公共施設を閉鎖する方針を決めた。24日に記者会見した中山義隆市長は、市民、事業者、観光客に改めて感染防止対策の強化を呼び掛け「これから1~2週間が非常に重要になる。対策を徹底することで、感染は必ず収束する」と強調した。
市立図書館、博物館は臨時休館する。結い心センター(ワクチン接種予約サポートデスクを除く)、老人福祉センターは利用停止とする。
こどもセンター、とのすく児童館は6月5日まで、午前中のみ保護者同伴の未就学児童を受け入れ、小学生以上は原則利用不可とする。
米原キャンプ場、伊野田キャンプ場、明石パラワールド、屋内練習場、総合体育館(ワクチン接種会場のメインアリーナを除く)は閉鎖する。陸上競技場、テニス場、野球場、サッカーパークあかんまは学校の大会のみ許可する。
中山市長は、従来株より感染力が強い変異株「N501Y」が石垣市でも拡大しているとの認識を示し「従来以上にしっかりと対策を講じる必要がある」と求めた。
市民に対しては、来島者との会食、飲み会を絶対にしない、市外への旅行や出張は控える、ワクチン接種対象者は可能な限り早期に接種を受ける―ことなど、観光客に対しては、緊急事態宣言中の来島自粛などを要請した。
農漁業者に対する経済支援策として、地元の水産物や牛肉、ヤギ肉、ブタ肉を割り引きで購入できる「おさしみクーポン券」「お肉クーポン券」を今週から来週にかけて発行することも明らかにした。
政府は沖縄を23日から緊急事態宣言の対象区域に追加した。期間は6月20日まで。