八重山病院 最多30人入院 石垣市で新たに10人感染 医療危機深刻化の一途 新型コロナ

病床の逼迫が進んでいる八重山病院(資料写真)

 県は26日、石垣市で新たに10人が新型コロナウイルスに感染した、と発表した。新規感染者数は10人を超えるのは3日連続。通常医療の一部制限に踏み切った県立八重山病院(篠﨑裕子院長)では、新型コロナの入院患者数が重症2人を含む過去最多の30人に達し、医療危機がさらに深刻化している。

 新規感染者は10代未満、10代各1人、20代2人、40代、60代各3人。うち5人は感染者の濃厚接触者であることが判明しており、感染経路は職場内1人、家庭内4人。他の5人は感染経路が分かっていない。
 八重山病院には重症2人のほか、中等症18人、軽症10人が入院、民間病院にも軽症7人が入院している。宿泊療養施設には26日午後2時現在で15人が入所している。自宅療養は2人。
 八重山病院は新型コロナ対応病床を最大で41床確保する。だが同病院の担当者は26日、取材に対し「患者が増えれば人員を配置しなくてはならず、病床が空いているから余裕があるわけではない。30床でも、かなり厳しい状況」と話した。
 同病院は人員をコロナ対応に回すため、病棟の一部を閉鎖。予定されていた手術や検査の一部は延期し、一部の外来患者は電話診療に切り替えた。
 八重山に「第3波」が襲来した年末年始も病床が逼迫(ひっぱく)したため、同病院は当時、新型コロナ以外の重症患者を沖縄本島に搬送する方針を示した。現在の「第4波」で、同様の方針を取る可能性について担当者は「沖縄本島も大変な状況なので、患者を送っても受け入れてもらえるか分からない」と危惧した。
 八重山の感染者数は計534人、5月の感染者数は212人になった。石垣市では直近1週間で87人が感染し、人口10万人当たり新規感染者数は175・54人。県全体の92・88人を大きく上回っている。

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