第十一管区海上保安本部によると、29日午前1時41分ごろから8時54分ごろにかけ、石垣市の尖閣諸島周辺の領海に中国海警局の船4隻が相次いで侵入。魚釣島周辺で操業している日本漁船3隻に接近しようとする動きを見せた。中国海警局船が尖閣周辺で領海侵入したのは25日以来で、今年20日目。
漁船は八重山漁協所属の「第一桜丸」「恵美丸」「ZENKОUMARUⅡ」で、それぞれ漁業者3人が乗船。28日に石垣島から出港していた。
中国海警局船4隻は午前10時45分ごろから、石垣島に引き返す漁船を追うように領海外側の接続水域に出た。
中国海警局船は、尖閣海域で日本漁船の操業を妨害し、自国の尖閣領有権を主張する意図があると見られる。海保が3隻の周囲に巡視船を配置し、漁業者の安全を確保した。
中国海警局船は、機関砲のようなものを搭載した「海警1305」のほか「海警2302」「海警2502」「海警6401」。尖閣周辺で中国海警局船が航行するのは106日連続。