高齢者の接種率6割超に 県内最速ペース、月末完了 ワクチンの円滑配分課題 石垣市

石垣市の高齢者を対象とした新型コロナワクチン集団接種が進んでいる=5月29日、市総合体育館メインアリーナ

石垣市の高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチン接種は県内自治体でも最速ペースで進んでおり、市によると、1回目の接種率は3日までに6割を超えた。高齢者接種は月末には完了する。来月には64歳以下を対象にした接種が始まる見通しで、市が求めるワクチンの円滑配分や、人員の継続的確保を実現できるかが課題になる。
市によると、接種の対象となる65歳以上の高齢者は1万1107人。4月26日から始まった高齢者施設の入所者への接種は今月4日に完了する。
一般の高齢者対象の集団接種は5月17日からスタートし、今月3日までに計6872人が1回目を終えた。6日で1回目、30日で2回目が完了する。
市は高齢者の接種率を発表していないが、市民保健部がまとめた非公式な集計では2日現在で62%。集団接種の予約人数は計約8200人で、予約枠は若干残っているだけだという。
県によると1日現在、高齢者の接種率(1回目)は全体で14・4%。県は県内各市の接種率を明らかにしていないが、人口が石垣市と同規模で、県内でも接種が進んでいるとされる宮古島市は、1日現在の接種率を46・4%と発表した。
県医師会の宮里達也副会長は「石垣市が県内でもかなり速いスピードなのは間違いない。ワクチンを打つことで高齢者の重症化を防げる。今後は重症者が減っていくだろう」と期待した。
接種が順調に進んでいる要因は「打ち手」の確保。八重山地区医師会に加え、金曜日から3日間は沖縄本島から県医師会、県看護師会、県薬剤師会の医師や看護師が来島している。
特に週末は大人数の接種が可能になり、日曜日だった5月30日の接種人数は、エッセンシャルワーカーを含め最多の1212人に達した。
7月に向け、市は64歳以下の接種開始を見据える。県に対し、市町村へのワクチン配分は人口割に加え、接種の進ちょく状況も考慮に入れるよう要望している。ただ現時点で確約は取れていないという。
「打ち手」の確保も新たな対策が必要になる。県医師会が県の要請を受け、今月中旬から那覇市と宜野湾市に設置される大規模接種会場で接種業務に当たることが決まっているためだ。
県医師会は「石垣市の高齢者接種に関しては責任を持って支援する」(宮里副会長)としているが、7月以降も支援を継続できるかは決まっていない。
市幹部は、本島からの支援が終了した場合について、接種の時間帯などを工夫しながら地元の医療従事者の協力を仰ぐ案を示す。「1日でも早く、1人でも多くに接種する方針は変わらない」と強調した。

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