ユッカヌヒーに安全祈願 各組で神事のみ執り行う

航海安全を祈願する参拝者ら=13日、伊原間御嶽

新型コロナウイルスの影響で石垣市爬竜船競漕大会が2年連続中止となり、ユッカヌヒー(旧暦5月4日)の13日、本ハーリーを行う各組(東一、東二、中一、中二、西)ではそれぞれの地域の御嶽や拝所で神事のみが行われ、漁業者の航海安全と豊漁を祈願した。
中二組では早朝から役員が冨崎観音堂、長崎御嶽、石垣漁港、中二組の神棚を廻り、塩、米、果物などの供え物を供え、御神酒を飲んで無病息災と航海安全祈願した。
中二組の金城和伸委員は「本当は漕ぎたい気持ちがあるが、三密回避も言われているので、役員だけで航海安全やコロナの終息を祈願した。来年は3年ぶりの開催になるので、若手も漕ぎたいだろうし盛大にやりたい。2年分のうっ憤を晴らしてほしい」と話した。
昨年は鐘を打ち鳴らし、船を大きな円を描きながら反時計回り3周する航海安全祈願の「スネー」が登野城漁港と石垣漁港でも行われたが、ことしは3密回避のため中止となった。
美崎龍宮御嶽でも12日の「世迎(ユーンカイ)」には各組の代表者らは参加せず、神司や中山義隆石垣市長、港湾関係者などの関係者が出席し、一年間の加護を受け、事故や災難などなく1年間無事に過ごせるようにと祈願した。13日のユッカヌヒーには航海安全祈願、大漁豊漁を願った。
神司の松川加代子さんは「来年は皆さんも一緒にハーリー大会と航海安全祈願が一緒にできればと願う。来年は例年通りに大きなハーリー大会をしてほしい。島の皆さんもそれを願っていると思う」と話した。
▽伊原間御嶽でも祈願
海神祭伊原間フナクヤハーリーを主催する北部漁友会(猪田さつき会長)は13日、伊原間御嶽で祈願を行った。
ハーリーは昨年度に引き続き今年度も新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、祈願のみが行われた。
祈願には漁友会役員と伊原間公民館の職員などが出席。伊原間の龍宮神に祈りをささげ、航海安全や大漁を祈願した。
神前には酒や果物などが供えられ、神司が参拝者の代表として、ハーリー中止の報告と祈祷をした。
参拝した松浦司さん(30)=伊原間=は、「これまで力を合わせて行ってきただけに中止は残念。はやく収束して例年通り開催してほしい」と残念がった。
コロナ禍以前は、御願ハーリーと五勇士ハーリーに加え、伊野田集落の桃里漁友会との競争や主に小中学生を対象にした体験ハーリーなども行われていた。
東の浜に停泊しているハーリー船を、漁友会の皆さんで西のフナクヤ漁港まで担ぎ出す行事も恒例だった。
500人程度の観衆がハーリーを一目見ようと伊原間に集まることもあったという。
猪田会長は「開催すると人が大勢集まってしまうので、今年も中止の判断をした。来年、コロナ禍が収束すれば盛大に開催したい」と意気込んだ。

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