与那国町が与那国空港南西側の最終処分場の隣接地に整備を進めている「与那国町ごみ焼却施設」が間もなく完成を迎える。既に建築、プラント工事が終了し、残りの外構工事を終えて7月23日頃に町に引き渡される予定。本格稼働は8月1日から。
敷地面積は約7000平方㍍。焼却規模は1時間あたり5㌧を処理し、ダイオキシンや水銀などの環境基準にも対応。自然災害にも堅牢な施設として整備され、外観は景観的にも調和を図るデザインとなった。
5月31日から試運転を開始し、可燃ごみと既存の掘り起こしゴミの割合を調整しながら、火力出力を徐々に上げてく調整が続けられている。海岸への漂着ごみや町内から排出される魚介類、家畜類等も合わせて処理が可能となる。
予算は与那国駐屯地周辺ごみ処理施設(焼却施設)整備助成事業で、設計調査委託費等と建築工事を含め、23億7797万円の見込み。
防衛施設周辺対策事業補助金で9割にあたる21億4000万余が助成される。与那国駐屯地建設に係る国と町の交渉のテーブルで8割の助成を9割に引き上げた経緯がある。
2016年から予備調査や基本設計を開始し、19年3月から建築工事を開始。21年3月完成予定がコロナ禍の影響で7月末の完成となった。
7月27日には竣工式が行われる予定で、規模は新型コロナウイルス感染症の状況を見て判断される。