第十一管区海上保安本部によると20日午前4時40分ごろから、石垣市の尖閣諸島周辺で中国海警局の船2隻が相次いで領海侵入し、魚釣島周辺を航行中の日本漁船1隻に接近しようとする動きを見せた。中国海警局船は21日午後3時現在も領海内にとどまり、魚釣島西南西約10㌔で操業している同じ漁船の周辺を航行している。中国海警局船が尖閣周辺で領海侵入したのは2日連続で、今年23日目。
領海侵入した2隻は「海警2301」「海警6304」。漁船は9・7㌧で、3人が乗船しており、関係者によると県内の漁協に所属している。
海保は漁船周辺に巡視船を配備し、漁業者の安全を確保。海警局船には領海からの退去を求めている。
中国には、尖閣周辺で日本漁船の操業を妨害することで、自国の尖閣領有権を主張する狙いがあると見られる。
領海外側の接続水域では、機関砲のようなものを搭載した「海警2203」のほか「海警1302」が航行している。
尖閣周辺の接続水域で中国海警局船が確認されるのは129日連続で、連続航行日数の最長記録をさらに伸ばした。