第十一管区海上保安本部によると、石垣市の尖閣諸島周辺で領海侵入した中国海警局の船2隻は21日午後10時半ごろ、いったん領海を出たが、22日午前零時53分ごろから、日本漁船1隻の動きに合わせて再び領海に侵入した。中国海警局船が尖閣周辺で領海侵入したのは3日連続で、今年24日目。
日本漁船は県内の漁協に所属していると見られ、3人が乗船している。22日午後3時現在、大正島南約9㌔の領海内で操業しており、周辺では「海警2301」「海警6304」が航行。海保が漁船周辺に巡視船を配置し、漁業者の安全を確保している。
「海警2301」「海警6304」は20日、尖閣周辺海域で領海侵入し、操業中の漁船に接近しようとする動きを見せた。その後、漁船の動きに合わせて領海へ出入りしている。
中国には、尖閣周辺で日本漁船の操業を妨害することで、自国の尖閣領有権を主張する狙いがあると見られる。
領海外側の接続水域では、機関砲のようなものを搭載した「海警2203」のほか「海警1302」が航行している。尖閣周辺で中国海警局船が確認されるのは130日連続。連続航行の最長記録をさらに伸ばした。