石垣市の尖閣諸島に標柱を設置する計画について、小切間元樹企画部長は22日の市議会一般質問で、標柱が完成予定の8月以降に、国に上陸申請する考えを示した。友寄永三氏の一般質問に対し「標柱の完成を待って国に設置のための上陸申請を行いたい」と答弁した。
標柱は尖閣諸島の各島に設置予定で、計5本を製作している。昨年10月1日、尖閣諸島の字名を「登野城」から「登野城尖閣」に変更したことに伴い、新たな字名を表示する。
政府は「政府関係者以外の上陸を認めない」との立場で、上陸申請があっても不許可とする方針を示唆している。小切間部長は「市の行政区域であることを明示する標柱を設置することは必要だ。上陸申請を行いたい」と述べ、政府の方針にかかわらず上陸申請する意向を示した。
友寄氏は「政府がそういう方針であれば、多くの議員で直接(上陸を)要請してもいい」と述べた。
尖閣諸島を広く子供向けに周知するパンフレットの作成も提言。小切間部長は「児童生徒でも分かりやすい平易な言葉を使ったパンフレットも準備したい」と応じた。
中山義隆市長は「尖閣の正確な情報を全国民に知ってもらうのは大変重要。国と連携しながら海外にも情報発信すべきだ」と強調した。