中国船4隻が領海侵入 尖閣周辺、漁船4隻に接近

第十一管区海上保安本部によると、26日午前2時32分ごろから石垣市の尖閣諸島周辺で中国海警局の船4隻が領海侵入し、魚釣島南を航行していた日本漁船4隻に接近しようとする動きを見せた。中国海警局船が尖閣周辺で領海侵入したのは23日以来で、今年26日目。
4隻は八重山漁協に所属し、それぞれ3人が乗船。25日に石垣島から出港し、尖閣周辺海域に到着後、魚釣島周辺で操業を開始した。
海警局船は漁船周辺で航行や漂泊を続けたが、海保が漁船の周囲に巡視船を配置し漁業者の安全を確保。海警局船には領海から退去するよう求めた。
海警局船は漁船の動きに合わせ、午前11時4分ごろから相次いで領海外側の接続水域に出た。漁船は午後4時過ぎ、石垣島に帰港した。
海警局船4隻は、機関砲のようなものを搭載した「海警1302」のほか「海警2203」「海警2301」「海警6304」。中国には、尖閣周辺で日本漁船の操業を妨害することで、自国の尖閣領有権を主張する狙いがあると見られる。
午後3時現在、「海警1302」「海警6304」が接続水域にとどまり、航行を続けている。尖閣周辺で中国海警局船が航行するのは134日連続となり、連続航行日数の最長記録をさらに伸ばした。

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