八重山警察署の垣花聡署長は6月30日午後、石垣市役所に中山義隆市長を訪れ、美崎町周辺の治安向上を目的とした防犯カメラの設置を求める要請書を提出した。健全な繁華街環境の実現と市民が体感できる治安の向上を図るため、美崎町の主要交差点と繁華街一帯に防犯カメラの設置が必要としている。
垣花署長は「人通りが多く酒類の提供が多い美崎町周辺は、路上寝やそれに伴う窃盗、交通事故が起こりやすい。犯罪抑止力の高い防犯カメラの設置をぜひ検討していただきたい」と要請。
そのうえで「石垣市は県内でも積極的に治安向上に取り組んでいる。今後もしっかりと連携していきたい」と意気込んだ。
中山市長は「市民だけでなく観光客にとっても安心安心なまちづくりを目指すため、市としても設置に向けて協力したい」と回答。具体的な設置場所や個数について今後調整を進めていくと方針を示した。
同署によると、美崎町や大川、新栄町などで、今年5月末までに窃盗や傷害などの犯罪が多数発生している。防犯カメラの映像が手掛かりとなり、性犯罪の被疑者を検挙した事例があるという。
現在市内には97台の防犯カメラが設置されている。豊里友茂副署長は取材に対し「防犯カメラは住民を安心させ、犯人検挙に非常に効果的。今後も八重山全域で設置を呼び掛けていきたい」と強調した。
この日は、県の安心安全実現のために防犯広報として活動する県警のキャラクター「ちゅらポリス安全安心マン」も要請に同行した。