石垣市の19歳~64歳を対象にした新型コロナワクチン集団接種(一般接種)が9日から始まる。市によると対象は約2万4000人で、1日最大1400人のハイペースで接種を進め、8月19日に集団接種を完了させる。接種率75%以上を目指しており、観光シーズンとなる夏をにらみ「一日も早く集団免疫を獲得したい」(ワクチン接種対策チーム)としている。
市は高齢者の集団接種で、ワクチンの「打ち手」として沖縄本島から県医師会、県看護師会、県薬剤師会の支援を得た。一般集団接種は地元の医療従事者の力を結集。八重山地区医師会、県立八重山病院が協力し、高齢者の集団接種で構築した接種体制を維持する。
1日の最大接種人数は週末が約1400人、平日が約1000人。医師は1日最大5人で対応するという。
ワクチン接種対象となる19~64歳は約2万6000人で、うちエッセンシャルワーカーや観光従事者などが先行接種を受けた。
一般集団接種の接種券は年齢層が高い35歳~64歳から先行して送付した。当初、配達完了は7月4日を見込んでいたが、一部が予約開始日の7日にずれ込んだ。
市は公平を期すため、いったん埋まった9、10日の予約枠を改めて拡大した。8日までに約7300人が予約を済ませたという。19歳~34歳の接種券は今月20日前後に配達される予定。
12歳~18歳は集団接種を予定していないが、希望する場合は保護者の申請に応じて8月以降に接種券を発送し、各医療機関での個別接種を受けてもらう。
65歳以下の高齢者の接種率は6月末時点で88%に達した。市ワクチン接種対策チームの担当者は「これから夏の観光シーズンに向けてウイルスの流入も想定される。接種率が8割を超えた高齢者接種に続き、一般接種も75%以上の接種率を目指し、一日も早く集団免疫を獲得して島からコロナを追い出したい」と語った。
一般接種の会場は市総合体育館メインアリーナ。予約はコールセンター℡0570・055・114(平日午前9時~午後6時)、またはウェブサイト。