中国船が日本漁船接近 領海侵入、今年27日目 尖閣周辺

第十一管区海上保安本部によると、10日午前11時54分ごろから、石垣市の尖閣諸島周辺領海に中国海警局の船「海警2301」「海警6304」の2隻が相次いで侵入した。2隻が南小島周辺を航行中の日本漁船に接近しようとする動きを見せたため、海保が漁船の周囲に巡視船を配備し、漁業者の安全を確保している。
中国海警局船が尖閣周辺で領海侵入したのは6月26日以来で、今年27日目。
漁船は石垣市議の仲間均氏ら3人が乗船する八重山漁協所属船「鶴丸」(9・1㌧)と見られる。仲間氏は石垣島から10日早朝に尖閣海域へ出漁すると関係者に伝えていた。
「鶴丸」と見られる漁船は午後3時現在、魚釣島の南西約6㌔の領海内で操業しており、周辺では中国海警局船2隻が航行を続けている。
中国には尖閣諸島周辺海域で日本漁船の操業を妨害し、自国の尖閣領有権を主張する意図があると見られる。
領海外側の接続水域では10日、機関砲のようなものを搭載した「海警2203」のほか「海警1302」が航行している。尖閣周辺で中国海警局船が確認されるのは148日連続。連続航行日数の最長記録を更新した。

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