22日からの4連休を前に新型コロナウイルス感染拡大を抑止しようと、県、石垣市は20日、大型スーパー前で会食自粛などを呼び掛けるチラシを配布した。県飲食業生活衛生同業組合(浦崎英樹支部長)は美崎町の飲食店などを回り、感染対策の徹底を求めた。八重山では過去にもゴールデンウィークなどの連休後に感染拡大が起きており、県は「ここからが山場」と警戒を強めている。
県のチラシでは県民や観光客に➀外での飲食は午後8時まで➁店では酒類、カラオケ設備の提供は求めない➂感染防止対策がされた店を利用する➃路上、ビーチ、公園などで飲酒しない➄会食は同居家族など少人数で➅店が求める感染防止対策に協力―の6点を求めている。
県、市はチラシ200枚を準備し、大型スーパーの利用者らに配った。県八重山事務所の笹原宗一郎総務課長は「昨年から連休やゴールデンウィーク明けに感染者が急増しており、4連休を控えた現在は当時に似ている。ここからが山場」と指摘した。
県飲食業生活衛生同業組合もチラシを作成。石垣市が国に対し、特例措置として緊急事態宣言をまん延防止等重点措置に移行可能とするよう求めていることを挙げ「要請が実を結ぶよう『緊急事態宣言』における感染拡大予防対策に努めていただきたい」と呼び掛けた。4連休には本土直行便で観光客が大挙来島すると予想している。
市内では緊急事態宣言の延長に伴い、県の営業時間短縮や休業要請に応じない店舗も出ている。同組合は事業者の苦しい経営状況には理解を示しながら「なるべく要請に応じてもらいたい」と求める。
浦崎支部長は「感染者が1人からゼロという状況を続けたい。緊急事態宣言のルールを守り、引き続き感染対策を徹底してほしい」と話した。