22日から始まる4連休を前に、県立八重山病院の篠﨑裕子院長は21日、同病院で記者会見し、新型コロナウイルスの感染状況について「ゴールデンウィークのような(感染の)『山』が来ないか懸念している。新規感染者がゼロだから安心するのではなく、警戒と自粛は続けてほしい」と呼び掛けた。石垣市も不要不急の外出、異動自粛などに協力を求めた。
八重山では過去にも連休を境に感染者が急増するパターンが繰り返され、特に5月の連休後は石垣市が全国最悪レベルの感染爆発に陥った。
篠﨑院長は「高齢者に対するワクチン接種の効果に期待しているが、連休には人の出入りが起きるので、少しの『山』は来ると思っている」と懸念。
沖縄本島では「第5波」襲来が鮮明になっており「新規感染者が連日100人を超えてくると、八重山にも影響が出るのではないか」と指摘した。
石垣市の中山義隆市長も21日、記者懇談会で、4連休や夏休みを前に「引き続き、緊急事態宣言に伴う制限の実施、日中を含めた不要不急の外出、移動の自粛、特に午後8時以降の外出は控えてほしい」と要請。島外から来た人との会食を避け、島外に出た場合は最低1週間、市内での会食しないよう、改めて周知を図った。
また「できるだけ多くの市民がワクチンを接種し、集団免疫を獲得することで感染拡大を防げる」と強調。1回目のワクチン集団接種期限である29日までに接種を受けてほしいとアピールした。