八重山地方に近づく強い台風6号の影響で22日、交通機関も大きく乱れた。空・海の交通機関は全便欠航となり、新石垣空港や離島ターミナルは閉鎖。23日も全便欠航する見通しで、24日は気象台の警報や気象状況によって判断するという。台風は住民生活や観光産業をはじめとする経済活動に大きな打撃を与えている。
石垣市内の市街地などでは雨交じりの強風が吹きつけた。ユーグレナモールや美崎町も台風対策でシャッターを下ろしたり、窓にネットを掛けている店が多く見られた。
この日は4連休の初日で、多数の観光客来島が見込まれていたが、730交差点をはじめ目抜き通りは人影もまばらで閑散としていた。
スーパーやコンビニなどでも品薄の状態となり、保存食やレトルト商品など残っている食料品を求めに訪れる客の姿も見られた。
台風接近はサトウキビをはじめとする農水産業にも大きなダメージとなる。台風は動きが遅く、最接近は23日午後になると見られており、影響の長期化が懸念される。
24日には石垣島で四カ字の豊年祭オンプールが予定されていたが、石垣、登野城字会は25日への延期を決めた。
石垣市防災危機管理課は引き続き、突風や大雨に十分警戒し、早めの飛散防止対策、安全な場所への避難を呼び掛けた。