石垣市で新たに6人感染 若年層のワクチン接種を推進 新型コロナ

新型コロナ対策本部会議後、報道陣の取材に応じる県八重山事務所の曽根所長(左)と八重山保健所の比嘉所長=27日午後、八重山合同事務所

 県は27日、石垣市で新たに6人が新型コロナウイルスに感染した、と発表した。石垣市の新規感染者が5人を超えるのは6月26日以来で、約1カ月ぶりの感染拡大傾向を示した。

 この日の感染者数は東京が2848人、沖縄が354人で、いずれも過去最多。
 八重山でも感染拡大傾向が見られることを受け、県は関係機関で組織する八重山地域新型コロナウイルス対策本部(本部長・曽根淳八重山事務所長)会議を八重山合同庁舎で開き、若年層のワクチン接種を推進する方針を確認した。同会議の開催は5月31日以来、約2カ月ぶり。
 沖縄本島の「第5波」が今後、八重山に波及する可能性も高い。会議後の取材に八重山保健所の比嘉千賀子所長は「これまで、本島の2~3週間後には宮古、八重山も同じような感染状況になっていた」と指摘。今後の感染拡大に警戒感を示した。
 石垣市は5月の連休後に爆発的な感染拡大が起きたが、比嘉所長は現在が「似たような感染者の増加傾向」と懸念。引き続き会食自粛やマスク着用の励行などを求めた。
 本島では感染力の強い「デルタ株」が主流になっていると見られている。曽根所長は「遠からず石垣もデルタ株に置き換わる。感染する確率が非常に高くなり、若い人も重症化しやすくなる」と改めて注意を呼び掛けた。
 会議では県立八重山病院から、熱中症の患者搬送が増え、コロナ症状との見分けがつきにくいため、苦慮しているとの報告もあった。同病院には中等症2人を含む9人が入院している。
 この日の新規感染者6人のうち、感染者の濃厚接触者は2人。年代は10歳未満、10代が各1人、30代が4人。八重山の感染者数は計780人、7月の感染発表数は26人になった。

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