石垣市の新型コロナウイルスワクチン一般集団接種は29日、1回目が終了し、接種対象者に対する全世代の1回目接種率は68・6%(速報値)となった。中山義隆市長が29日、記者会見で発表した。台風6号の影響で集団接種が一時中断したため、追加の集団接種を8月9日から1週間実施することも明らかにした。目標とする接種率70%に向け、特に若い世代の接種を推進する。
市によると、同日現在、64歳以下の接種対象者に対する接種率は1回目60・4%、2回目20・2%。65歳以上の高齢者は90・1%が2回目の接種を完了している。
中山市長は「市民の協力や、本島を含む医療関係者の応援で高い数字を出せた」と感謝。一方で「若い世代の出足がちょっと鈍い。石垣の医療を守り、観光や経済を回復させるため、もう少し接種率を上乗せしたい」と述べ、70%達成に意欲を示した。
ワクチンは追加の集団接種に必要な量は確保しているという。ただ中山市長は「のちのち、潤沢に入ってくる保証はない。他の市町村の接種が進むと、県の配分もそこが重点になると思う」と指摘。希望者は追加の集団接種で「必ず打ってほしい」と求めた。
追加の集団接種は1回目を8月9日~15日(12、13日は除く)、市総合体育館メインアリーナで行う。時間帯は平日午後2時~4時半、土日午前9時半~午後4時半。予約方法はウェブのみ。
2回目は8月30日―9月5日(9月2、3日を除く)、健康福祉センター検診ホールで。時間帯は1回目と同じ。
対象は未接種の19歳~64歳のほか、これから接種券を発送する12歳~18歳。市民ではないが、地元自治体が発行した接種券がある人も、健康福祉センターで申請すれば接種できる。
市は12歳~19歳に8月10日前後に接種券を発送する予定で、対象者は追加の集団接種、医療機関での個別接種のいずれかを選択できる。
優先接種対象者のうち、台風の影響で2回目の接種を受けられなかった人は、接種会場で随時、予約なしで接種を受けられる。