【金波銀波】驚いた。…

 驚いた。新型コロナウイルス急拡大を受け、玉城デニー知事が政府に対し、ワクチンを沖縄に緊急提供するよう求めたのだ。「第5波」抑止へ正念場なのに、のっけから他力本願ではないか。政府のワクチン供給が滞っていることが感染拡大の理由だと責任転嫁しているようにも見える◆要請に河野太郎ワクチン担当相は「まだ使われていないワクチンがある」と指摘した。事実、沖縄の接種率は全国平均より低い◆政府が公表したワクチン供給量に対する接種率(米ファイザー製)を見ると、沖縄は約62%で、東京、大阪に次ぐワースト3位。4割近いワクチンが県内で滞留している◆例えば那覇市は、県が設置した3番目の大規模接種センターに米ファイザー製ワクチンを分与した。これを見た県内9市長が「融通可能なワクチンがあるなら、必要としている自治体に再配分すべき」と連名で県に要請する騒ぎになった。那覇市の接種率は県平均よりさらに低いが、これでは未接種分の在庫が積み上がっていると思われても仕方ない◆今、ワクチン確保に苦慮しているのは、どこの自治体も同じ。県は実現可能性があやふやな政府への要請より、足元の接種率を上げる努力をすべきではないか。いずれにせよ「第5波」の大波は、もう来ている。

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