与那国町長選 新人3氏が立候補 8日投開票、現町政継承争点 独自の地域振興策も訴え

(右から)与那国町長選に立候補した前西原武三氏、池間龍一氏、糸数健一氏

任期満了に伴う与那国町長選が3日告示され、6日間の選挙戦に突入した。自民公認・公明推薦で前町議会議長の前西原武三氏(67)=久部良=、いずれも無所属で元町議の池間龍一氏(70)=同=、元町議会議長の糸数健一氏(67)=祖納=の3人が立候補を届け出た。4期16年の外間町政路線の継承の是非や地域経済振興策などが争点となる。投開票は8日。
3氏は出陣式後、選挙カーに乗り込み、島内一円を遊説で回りながら、各集落でスポット演説を繰り返し、支持を訴えた。
中央とのパイプを強調する前西原氏は地盤である久部良の漁協関係者や建築業者を中心に支持を固め、自衛隊との共存共栄をアピールする。
糸数氏は保守を軸としながら、革新票も取り込み、保革共闘の姿勢で支持拡大を訴える。課題が山積する中、政策よりも人物での判断をゆだねている。
池間氏は独自の視点で地球温暖化問題や自衛隊強化反対など、他の候補者にない切り口で政策重視の選挙戦を展開する。反外間町政を掲げ、バランスの取れた政治を目指していく。
陸自配備に伴う約200票の「自衛隊票」は票読みが困難となされるが、各陣営が基礎票にどれだけ「上積み」できるか行方も注目されている。
町長選と同日程の補欠議員選(欠員1)にはいずれも無所属新人で漁業者の市成寿次氏(31)=久部良=、会社経営の阪口源太氏(44)=比川=が立候補を表明した。
町選管によると、8月2日時点の有権者数は1326人(男性727人、女性599人)。
期日前投票は4日から4日間、祖納地区の町構造改善センターで午前8時半から午後8時まで。投開票日(8日)は町構造改善センター、久部良多目的集会施設、比川多目的集会施設の3か所で午前7時から午後7時まで行われる。

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