県は13日、八重山で新たに23人が新型コロナウイルスに感染した、と発表した。1日の感染発表数が20人を超えるのは3日連続で、過去2番目の多さだった11日に並んだ。20日の旧盆入りを前に帰省などで移動の機会が増えるが、県は「旧盆は移動を控え、自宅で同居家族と過ごしてほしい」と自粛を呼び掛けている。
新規感染者の年代は10代4人、20代5人、30代5人、40代3人、50代1人。ワクチン接種率が高い60代でも5人の感染者が確認されたが、八重山保健所によると、ほぼ全員が接種を受けていないという。
新規感染者のうち石垣市在住は18人、本島在住は1人。与那国町は、4人が同町在住者だと明らかにした。
感染経路が判明しているのは12人で、内訳は家庭内5人、会食1人、友人6人。職業別では飲食業1人、サービス業5人、学生2人、会社員3人、確認中12人。
県はこの日、八重山地域新型コロナ対策本部会議を開き、対応を協議。会議後の取材に対し、本部長の県八重山事務所の曽根淳所長は「八重山ではある程度ワクチン接種が進んでいるが、感染者は接種していない20代~30代がほとんど。若い人は接種の機会があるうちに打ってほしい」と求めた。
八重山保健所の比嘉千賀子所長は「接種で重症化は防げると思うが、ワクチンを打ったからと言って感染しないわけではなく、不要不急の外出を自粛してほしい」と要望。
今後の見通しについては「濃厚接触者からどんどん陽性者が出ている。会食している人が多い印象があり、それが収まらない限り、どんどん感染者が出ると思う」と述べ、当面は収束しない可能性があるとの見方を示した。
宿泊療養施設には37人が入所、県立八重山病院には中等症4人を含む21人が入院している。徳洲会病院には軽症1人が入院している。自宅待機は91人。八重山の感染者数は計965人になった。