県は15日、八重山で新たに男女30人が新型コロナウイルスに感染した、と発表した。14日に引き続き30人台となった。新規感染者は石垣市在住22人、県外在住2人、県内在住1人。与那国町は5人が町内在住と明らかにした。同町で確認された感染者は56人となり、八重山の感染者数は累計で1033人となった。
新規感染者の年代は10歳未満2人、10代4人、20代10人、30代6人、40代4人、50代1人、60代2人、70代1人。感染経路が判明しているのは6人で、家庭内1人、会食3人、職場1人、法事1人。男女別では男性16人、女性14人。
町長選の影響で感染が拡大した与那国町に、八重山病院から医師が派遣されており、重症化リスクが高く早期に治療が必要な患者8人を先に海保船舶で石垣島に搬送した。県の糸数公医療技監は「(15日)午後6時頃に到着し八重山病院で診察を受け、入院したと思う」と説明した。
県が発表した石垣市の直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者数は262・30人で全国最悪の沖縄県(279・74人)に迫っている。
県立八重山病院には中等症11人、軽症9人、民間病院には軽症3人がそれぞれ入院している。石垣市の宿泊療養施設には27人が入所しており、自宅療養は54人で99人が入院調整中。
八重山保健所は日中を含めた不要不急の外出や移動の自粛を呼びかけているほか、法事での感染が確認されており、旧盆や冠婚葬祭の席での会食についても自粛を要請。まだ予防接種していない人について接種の検討を促している。