尖閣上陸の不許可示唆 市の標柱製作で加藤氏

市が製作した標柱裏面。「登野城尖閣」と変更後の字名が記されている=23日、石垣港離島ターミナル

 石垣市が尖閣諸島の字名変更に伴い、現地に新たな標柱を設置するため上陸を申請する方針を示していることについて、加藤勝信官房長官は24日の記者会見で、改めて不許可とする考えを示唆した。「尖閣諸島と周辺海域の安定的な維持管理の目的のため、原則として政府関係者を除き上陸を認めない。上陸の申し出があった時には、この方針にのっとって判断する」と述べた。
 市はふるさと納税の寄付を活用して標柱を製作。尖閣諸島の5島に1本ずつ設置する予定で、23日、報道陣にお披露目した。「時期を見て政府に上陸を申請する」としている。
 中山義隆市長は政府の上陸不許可方針について「国は淡々と認めてほしい」と述べていた。
 標柱は設置までの間、石垣港離島ターミナルで年末年始をめどに開設予定の「尖閣諸島情報発信センター」(仮称)で一般公開される。

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