第十一管区海上保安本部(那覇)は29日、尖閣諸島(石垣市登野城尖閣)周辺の領海に28日に侵入した中国海警局の船「海警2302」「海警6402」が、29日午後1時ごろ領海外側の接続水域に出たと発表した。尖閣周辺での領海侵入は2日連続で、今年33日目。
日本漁船は八重山漁協所属の「鶴丸」(9・1㌧)で、石垣市議の仲間均氏ら3人が乗船しているとみられ、29日午前9時現在、南小島の東南東約6㌔の領海内で操業している。
海保は「鶴丸」周辺に巡視船を配備し、中国海警局船を近づかせないよう警戒し、漁業者の安全を確保している。
十一管によると、領海外側の接続水域でも、機関砲らしきものを搭載した「海警2103」「海警1301」が航行。尖閣周辺で中国当局の船が確認されるのは、21日連続となった。