第十一管区海上保安本部によると、石垣市の尖閣諸島周辺の領海に30日中国海警局の船4隻が同日午前2時40分ごろから、尖閣諸島周辺の領海に相次いで侵入。周辺を航行する日本漁船5隻に近づこうとした。尖閣周辺での領海侵入は3日連続で、今年34日目。これとは別に、領海外側の接続水域には中国海警局船3隻が新たに入り、尖閣周辺の海警局船は一時7隻になった。
領海侵入した4隻は、機関砲らしきものを搭載した「海警2103」のほか「海警1301」「海警2302」「海警6402」。このうち「海警2302」「海警6402」は29、30日にも領海に侵入していた。
周辺を航行した日本漁船は、29日に石垣島から出港した八重山漁協所属の「第一桜丸」「恵美丸」「理恵丸」「第八泰生丸」「ZENKOUMARU2」の5隻と見られる。それぞれ漁業者3人ずつが乗船し、尖閣周辺の領海内で操業した。
海保が漁船5隻の周辺に巡視船を配置し、漁業者の安全を確保した。中国海警局船4隻は30日午後零時半ごろから、相次いで領海を出た。
午後3時現在、接続水域では、機関砲らしきものを搭載した「海警2103」「海警2203」「海警12603」「海警13601」のほか「海警1301」の5隻が航行を続けている。尖閣周辺で中国当局の船が確認されるのは22日連続。