台風24号の接近で荒天となったため竹富町選挙管理委員会(内盛正聖委員長)は27日、県知事選と県議補選の投票箱輸送を海保石垣航空基地に業務協力を依頼し、同基地ヘリが波照間、黒島、西表島の投票箱を2回に分けて〝清き1票〟を石垣市に移送した。全8投票区の投票箱移送は27日までに完了する見通し。
海保ヘリの第一陣は波照間、黒島の投票箱を積んで27日午後7時ごろ、石垣空港に到着。小雨が降るなか各島の投票管理者と立会人が、ビニール袋に入れた投票箱を手にしてヘリを降り、その足で竹富町役場に向かった。その後の第2陣では、西表西部と東部の投票箱が移送された。
竹富町選管は台風接近を受け29日に予定されていた繰り上げ投票を、安全確保のため日に前倒しして投票を実施。県知事選の投票率は70・48%だった。
第一陣の移送を見守った町選管事務局の新城賢良書紀は、「投票所、選挙人の安全確保のために(29日の)投票は無理だろうと思っていた。県選管、航空基地にもヘリを飛ばして頂き感謝している」と延べ、「まだ半分なので状況をみて、あすもお願いすると思う」と話した。
町内投票区のうち竹富、小浜の投票箱は27日時点で各島内にある。町選管は28日の午前中をめどに全地区の投票箱移送を完了させたい考え。開票作業は30日午後8時から竹富町役場で行われる。
竹富町選管が同基地に投票箱移送協力を求めたのは2017年10月の衆院選以来の2度目。