すぎやまこういちさん死去 90歳、石垣の子に心寄せる 尖閣問題にも高い関心

人気ゲーム「ドラゴンクエスト」の音楽や「学生街の喫茶店」などで知られる作曲家のすぎやまこういち(本名椙山浩一)さんが9月30日、敗血症性ショックのため死去した。90歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で行った。後日、お別れの会を行う予定。
すぎやまさんは生前、石垣市の子どもたちに心を寄せており、2018年~20年にかけ、学校のクーラー設置や児童生徒の楽器購入のために計3040万円を市に寄付した。
関係者によると、すぎやまさんは八重山日報を購読し、市内の学校がクーラー設置や楽器購入などの財源確保に苦慮していることを知り、協力を申し出た。
寄付は18年1月にエアコン整備費2040万円、19年12月に楽器購入費1000万円。尖閣諸島問題にも関心が高く、20年12月には尖閣諸島の調査・保全などのため市が募った尖閣諸島寄付金に2000万円を提供した。市への寄付額合計は5千万円に達した。
中山義隆市長は「突然の訃報に驚いている。コロナ禍でなければ、石垣に来ていただきたかった。児童生徒が寄付で購入した楽器の演奏を聞いていただきたいと伝えていたが、実現できず残念。ご冥福をお祈りします」と話した。
市教委の石垣安志教育長は「謹んで哀悼の意を表します。多大なる貢献をたまわり、おかげさまで、子どもたちのさらなる活躍へとつながっている。ご功績と児童生徒に対する深い愛情に感謝を申し上げる」とコメントした。

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