きょうから3日攻防 「大臣でも厳しい」「横綱に挑む幕下」 2陣営、票掘り起こし必死 衆院選10.31 沖縄4区

 衆院選は28日から「3日攻防」と呼ばれる最終盤の集票合戦に突入する。4区では沖縄担当相で自民前職の西銘恒三郎氏(67)=公明推薦=、元那覇市議会議長で立憲民主党新人の金城徹氏(68)が熾烈(しれつ)な一騎打ちを展開。支持固めと浮動票の獲得に全力を挙げている。主戦場は沖縄本島南部だが、両候補とも公示後2度にわたって八重山入り。離島でも票の掘り起こしに必死だ。

 西銘氏は22日に石垣市で総決起大会を開き、自公の結束と政策実現を訴えた。閣僚の公務が多忙のため当初、八重山入りは1回と見られていたが、25日に再び石垣入りし、街頭で支持を訴えたほか、竹富島にも足を延ばした。
 金城氏は21日に八重山入りし、西表島に渡って支持を求めたほか、石垣市でも遊説した。23日に石垣市で総決起大会を開き、政権交代と合意なき陸自配備阻止をアピール。玉城デニー知事も本島から応援に駆け付けた。
 4区で自公対「オール沖縄」勢力の対決は過去2回あり、1勝1敗。前回2017年衆院選では西銘氏が勝利したが、保守地盤とされる八重山でも僅差だった。今回も八重山を含め、接戦との見方が強い。
 前回衆院選では、西銘氏が宮古島市での大量リードをてこに逃げ切った。今回は宮古島市政が玉城知事支持に転換しており、西銘氏が同市で前回ほどの得票を見込めるか微妙な情勢だ。
 4区の有権者は約29万6千人で、八重山の有権者数は15%程度。だが両陣営候補が2度にわたり八重山入りしたのは、1票の取りこぼしも許されないという危機感の表れと見られる。
 22日の総決起大会で西銘氏は「週刊誌は『大臣の中で西銘が落選しそうだ』と書いている。それくらい沖縄は厳しい。皆さんの力を借りないと選挙を乗り越えられない」と強調。
 金城氏は20日の報道各社インタビューで「相手は大臣で、保守だけでなく多くの県民の期待感が上がっている。私とは知名度で格段の違いがあり、横綱に挑む幕下だ」と述べた。

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