衆院選沖縄4区で6期目の当選を果たした沖縄担当相で自民前職の西銘恒三郎氏(67)は当選から一夜明けた1日午前、那覇市内で宮古、八重山の報道各社のインタビューに応じた。「コロナから命や暮らしを守る」と改めて決意を示した。
―当選の感想と勝因は。
「従来勝てなかった市町村でも上回ることができた。現職の大臣を落選させてはいけないという意識や、公務をこなしながら選挙戦を展開することで危機感を持って動いてもらった結果だと思う。初心を忘れず、全力で県や国のために頑張らなくてはならない」
―3区で自民候補が当選した意義は。
「大きい。来年には名護市長選、参議院、知事選のほか、豊見城市、那覇市などで市長選があり、選挙イヤーだ。多くの与党議員が誕生したことで弾みがつくと思う」
「コロナから命を守り、経済や暮らしを守らなければいけない。政治は生活そのものであり、一番良い結果が出た」
―離島振興の取り組みは。
「日本は島国で、沖縄は日本の縮図だと思っている。島々で生業(なりわい)が成り立ち、安心・安全な暮らしができることが我が国全体の発展につながる」
「この認識は内閣府の沖縄振興の考えに通じる。農業などの一次産業従事者と関係者の対話を増やすことで所得や生産量を増やしていきたい。先島は県の一次産業をリードする可能性がある」
―コロナ対策と県経済の復興は。
「今月中にコロナ対策と経済対策の補正予算作成の指示が岸田文雄首相から出ている。2022年度の予算も12月に閣議決定する時期を迎える」
「コロナの3回目のワクチン接種の準備も進めており、11月中には希望者全員への2回目の接種を終える。さらに、飲み薬、カクテル療法、国産ワクチンの開発も進めている」
―先島への陸自配備と尖閣諸島問題への対応は。
「県民には台湾海峡での出来事を知ってほしい。我が国を取り巻く安全保障状況は厳しくなりつつある。軍事バランスを保つことが大切で、バランスが崩れた時に何かが起こるというのは、歴史が証明している。陸上自衛隊員は同じ日本国民。着実に備えを進めていきたい」