来年2月27日の石垣市長選で市政交代を目指す「『チェンジ市政』石垣市民の会」(共同代表・渡久山修、嶺井善、江川三津恵、白玉敬子)は3日までに、市民から候補者を公募する方針を決めた。現在、候補者選考委員会を設置して人選を進めているが「自薦、他薦も含めて広く人材を掘り起こす必要がある」(渡久山共同代表)との認識に達したという。石垣市長選で候補者公募が行われるのは初めて。
市民の会によると、候補者選考委は8人で構成。初会合は10月28日に開かれ、市民の会の設立準備会や設立総会参加者から候補者として名前が挙がった30人程度を審議し、5人に絞り込んだ。同29日の役員会に結果を報告したところ、役員から改めて候補者を公募すべきとの意見が上がったという。
候補者の条件として①25歳以上の石垣島住民②市民の声を政策に生かす信念と情熱の人③石垣の自然・文化を大切にし、広い見識を有する人―の3項目を決めた。今後、広告を地元紙に掲載する。
公募期間は5日から10日午後6時まで。同会事務局に候補者の氏名、年齢、職業、推薦理由、提出者氏名、連絡先を書いた文書を提出する。
渡久山共同代表は「これまで、どちらかと言うと他薦が多く、自分から名乗り出たいという人が埋もれているのではと思った。広く市民に候補者選考の取り組みを知ってほしい」と話した。
市議会野党は市民の会の人選作業を容認する構えだ。市民の会は今後、公募の状況を見た上で12日ごろに選考委を再度開き、候補者を絞り込む。役員会での決定後、野党とすり合わせる。野党と合意に達したあと、本人の承諾を得て、11月中の候補者決定を目指す方針。
一方、与党内では中山義隆市長の4選出馬を支持する意見が大勢を占めており、今後、中山市長を擁立する方向で手続きが進むものと見られる。中山市長が12月議会で出馬の意思を表明するとの観測もある。