防衛省統合幕僚監部(統幕)は19日午後1時ごろ、同日から始まった自衛隊統合演習(実動演習)の一環で、石垣港に輸送艇1隻を寄港させ、トラック1台を与那国島に輸送する統合後方補給訓練(部隊輸送訓練)を行った。民間港を利用した同演習は県内初。
トラックは午後3時半から約30分かけて運び込まれた。作業に取り組んだ自衛隊員は30人程度と見られ、輸送艇は午後5時20分ごろ、与那国島に向けて出港した。石垣島での訓練は輸送訓練のみ。実動演習は今年度で8回目。沖縄周辺で増大する中国の脅威を念頭に、県内では沖大東島海上での水陸両用作戦、宮古島での射撃をシミュレーションした統合対艦攻撃、基地警備など、全10項目の訓練のうち5項目を実施する。
自衛隊から約3万人、車両1900両、艦艇10隻、航空機140機、米軍5800人が参加する予定。訓練全体の実施期間は19日~30日まで。