知事「訓練押し付け理不尽」 落下事故受け、日米両政府に抗議

 23日夜に米軍普天間飛行場所属の輸送機MV22オスプレイから水筒が落下した事故を受け、玉城デニー知事は24日、県庁で報道陣の取材に応じ「米軍の安全管理体制に強い疑問を抱く。宜野湾市と連携し日米両政府に抗議したい」と述べた。
 報道陣から台湾有事に備えた訓練が事故発生につながった可能性を問われ「訓練と事故は相関関係があると思う」と肯定。「有事を想定した訓練だけを押し付けられるのは、非常に理不尽だ」と憤った。
 米軍のオスプレイは23日午後6時45分頃に宜野湾市上空を飛行中、水筒を落下させた。県は翌24日午前9時17分に第一報を受けた。玉城知事は米軍の通報が遅れたとして「事故発生時の通報については再三申し入れを行ったが改善がない。遺憾だ」と指摘。「(米軍と沖縄防衛局の)管理体制は全く改善していない。危機管理に欠落した部分があるのではないかと疑念を抱く」と不快感を示した。
 政府が進める米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設について「危険性の除去につながらない。『辺野古が唯一』というのは政治的な落とし込みだ。事故・事件がまたいつ起こるかわからない危険な状態に県民はさらされている」と強調した。
 オスプレイを使った兵士の吊り下げ訓練や同機の那覇軍港への着陸を例に挙げ「これまではやっていなかった。県民の不安は高まっている」と改めて抗議した。

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