中国船2隻が領海侵入 尖閣周辺 日本漁船2隻に接近

 第十一管区海上保安本部によると、20日午前3時51分ごろから4時18分ごろにかけ、石垣市の尖閣諸島周辺領海に中国海警局の艦船「海警2301」「海警2302」の2隻が侵入。周辺で操業する日本漁船2隻に近づこうとする動きを見せた。海保が漁船の周辺に巡視船を配備し、漁船の安全を確保している。
 中国艦船が尖閣周辺で領海侵入したのは16日以来、今年39日目。
 漁船は9・97㌧の5人乗りと8・5㌧の1人乗りで、関係者によると、いずれも県内から出漁している。午後3時現在、大正島周辺の領海内で操業し、中国艦船も領海侵入を続けている。巡視船は中国艦船に対し、領海からの退去要求や進路規制を繰り返し行っている。
 中国側には日本漁船の操業を妨害することで、自国の尖閣領有権を主張する狙いがあると見られる。
 「海警2301」「海警2302」は18日に尖閣周辺の領海外側にある接続水域に入った。中国艦船の連続航行日数は20日で19日連続となった。接続水域には中国海警局の艦船「海警1302」と、機関砲らしきものを搭載した「海警1303」も20日、新たに入った。

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