【視点】年末年始 高まる「第6波」懸念

 新型コロナウイルス「第6波」が懸念される年末年始に入った。玉城デニー知事は27日の記者会見で、沖縄の感染状況について「流行の立ち上がり期にあると思われる」と言明した。
 八重山では60日連続して新規感染者ゼロが続いているが、沖縄本島では北部を中心にじわじわと感染者が増加している。
 感染力が強いとされるオミクロン株の感染者も米軍基地関係者を中心に確認されており、今後の感染状況は予断を許さない。この年末年始、第6波は「来る」ものと覚悟し、一層の感染予防対策に努めなくてはならない。
 岸田文雄首相は23日、オミクロン株対策として、市中感染が確認されるなどした大阪、京都、在日米軍基地でクラスター(感染者集団)が発生した沖縄で、希望者全員に無料検査を実施する意向を表明した。
 県内では25日から無料検査が開始された。県民は来年2月6日まで、民間検査機関では、無症状でも自己負担なしでPCR検査を受検できる。無料検査は25日から東京にも拡大された。政府の迅速な対応と言えるだろう。
 県内の無料検査終了後の来年2月7日以降は、石垣市が独自に補助金を支出し、市内民間検査機関で、希望者が千円で受検できる体制を整える。年末年始の帰省などで県内外への往来を予定している人は、積極的に検査を受けてほしい。
 市は成人式参加者にも式前日の受検と当日の陰性証明書提出を求めている。恒例の「初春の交歓会」も、参加には陰性証明書かワクチンの接種証明書提出が必須となる。
 現在、沖縄では直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数が全国ワーストだ。一時は新規感染者数がゼロになった日もあり、日々の生活は落ち着きを取り戻しつつあるが、ウイルスはまさに、そうした県民の油断につけ入る。
 玉城知事は、感染状況がさらに悪化した場合、まん延防止等重点措置への移行も検討する考えを示した。本島で感染者が増えれば、八重山でも同様の事態になるのは時間の問題だ。
 八重山でもワクチンの3回目接種の準備が進んでいるが、石垣市では1、2回目に使ったファイザー製ではなく、モデルナ製を使用する「交差接種」になるという。国は安全を保証しているが、住民に不安がないよう丁寧な説明が必要だ。
 米軍キャンプ・ハンセンでのクラスターは250人以上に拡大した。沖縄を守るために駐留しているはずの米軍が、県民の健康不安を引き起こしては本末転倒だ。こんなにずさんな防疫体制で、果たして有事に対応できるのかという根本的な疑問も抱く。
 米軍は26日になってようやく、米国出国時から72時間前の検査を開始した。今まで何をしていたのかと思わざるを得ない。強固な日米同盟を築くためにも、米軍にはもっと頼りになる姿を見せてほしい。

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