株式会社ユニマットプレシャスが石垣市で建設を計画しているゴルフ場付きリゾート施設を巡り、市長選に出馬表明した保守系市議の砥板芳行氏(52)は6日、自身が当選すれば、市独自に環境への影響を調査する調査委員会を設置すると表明した。
4選を目指す現職、中山義隆氏(54)はゴルフ場建設を推進する姿勢を鮮明にしており、市長選でゴルフ場に対するスタンスが争点化されるのは確実な情勢になった。
砥板氏は6日に開かれた「『チェンジ市政』石垣市民の会」の総会に出席。「大変な課題になっているのがリゾート開発、自然との共生。ゴルフ場については、石垣市が独自で環境影響調査を行う調査委員会を設置したい」と述べた。
これに対し、市民の会の会員からは「(ゴルフ場は)白紙撤回しかない」という声も飛んだ。
ゴルフ場に関し中山氏は昨年12月の出馬表明会見で「環境に関しては事業者に相当配慮してもらっている」と述べ、事業者が実施した環境影響評価(環境アセス)に問題はないとの見方を示した。
同社は現在、ゴルフ場用地として市有地の賃貸を申請している。市長が建設に協力するかどうかは事業に大きく影響する可能性が高い。