内原市議が出馬へ 陸自配備「白紙撤回」主張 野党は分裂選挙に 市長選

 2月27日の石垣市長選で、革新系市議の内原英聡氏(37)が17日、出馬の意向を固めたと明らかにした。市長選には4選を目指す現職、中山義隆氏(54)に対し、野党市議団や保守系グループなどが保守系市議、砥板芳行氏(52)を擁立しており、内原氏の出馬で野党は分裂選挙となる。内原氏は石垣島への陸上自衛隊配備に対し「白紙撤回」を主張する方針。

 内原氏は17日、報道陣に対し「今回の選挙で問われているのは信頼。多くの市民が失いつつある市政への信頼を回復したい」と述べた。
 石垣島への陸上自衛隊配備計画に対しては、予定地選定過程が不透明で、排水計画など、住民生活に対する配慮も不十分と指摘した。中山市政が後押しする民間企業のゴルフ場建設計画も疑問視した。23日に正式な出馬表明記者会見を行う予定。
 市議会で内原氏と同じ会派「ゆがふ」に所属する花谷史郎氏が選対本部長に就任する。野党の前津究氏も内原氏の支持に回る。
 野党連絡協議会の宮良操会長ら4人は保守系2グループ、市民団体「チェンジ市政」石垣市民の会とともに政砥板氏を擁立したが、内原氏、花谷氏が反発し、独自候補の擁立を表明していた。残る野党市議の長浜信夫氏は、近く態度を表明する。
 16日には砥板、中山両陣営が後援会事務所開きを行うなど、水面下では事実上の選挙戦がスタートしている。内原氏が出馬した場合、「反中山」陣営は前回2018年市長選に続いて分裂することになる。
 砥板陣営で選対本部長に就任する次呂久成崇県議は17日、内原氏が出馬の意向を示したことについて「(一本化に向けた)協議は続ける」と話した。
 3氏とは別に、農業生産法人代表の金城利憲氏(67)も出馬を検討しており、独自のマニフェスト(政権公約)策定に着手するなど準備を進めている。
 内原氏は石垣市石垣出身。内原英郎元市長の孫。週刊誌記者を経て18年市議選で初当選し、現在1期目。

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