3回目集団接種始まる オミクロン拡大受け前倒し 石垣市

3回目のワクチン接種を受ける高齢者=18日午後、石垣市健康福祉センター

 石垣市は18日、新型コロナウイルスワクチンの3回目集団接種を健康福祉センターでスタートした。対象は85歳以上。オミクロン株が急拡大する中、高齢になるほど重症化リスクが高まることから、85歳以上を独自の判断で前倒しした。3回目集団接種は65歳~84歳が2月1日から、50歳~64歳が3月1日から、それぞれ市総合体育館で始まる。

 県ワクチン接種等戦略課によると、エッセンシャルワーカーに対する接種を除き、一般住民を対象にした3回目集団接種は「県内で恐らく初めて」という。
 市によると、85歳以上の3回目接種対象者は1、2回目を接種済みで、施設での巡回接種を受けた人を除く約1200人。18日現在では約450人の予約が入っている。この日は高齢者が続々と会場を訪れ、八重山地区医師会の医師による問診後、看護師から接種を受けた。
 接種後、大浜地区から来た80代の男性は「感染者があれだけ出ているから、早く収まってほしい。3回目が最後の接種になればいい」と話した。
 85歳以上の接種で市は、手持ちのファイザー製ワクチンを使用している。65歳~84歳に対しては、今後、県から配送されるモデルナ製ワクチンを使用する。1、2回目はファイザー製を使用したため、初の交差接種となるが、国は安全との見解を示している。接種期間は3月1日~15日。
 18歳~49歳に対しては、若年層へのモデルナ製使用でまれに心筋炎が発生した事例が報告されているため、市独自の判断で1、2回目と同じファイザー製を使用する。今後、県からの配送はモデルナ製が中心になるため、手持ちのファイザー製を活用する方針。接種期間は3月26日~4月17日。
 65歳~84歳への接種券は17日から各世帯への配達が始まった。予約は18日から始まり、接種券なしでも可能。18歳~49歳への接種は、国が2回目からの接種間隔を最短で一般7カ月、高齢者6カ月とする方針を示したことを受け、当初のスケジュールを前倒しした。
 市の担当者は「ワクチン確保のめどが立てば」と前置きした上で「エッセンシャルワーカーも、2回目接種から7カ月経っている人は高齢者と並行して接種するなど、できる限り前倒しで早めに接種を進めたい」と話した。

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