コロナ禍に苦しむ地元農畜水産業者を支援しようと、石垣市は新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金事業を活用し、27日、市内小中学校で地元の農畜産物を使用した給食を提供した。地産地消の意識を高め、消費拡大を促す狙い。
献立は地元食材として、かんしょ「沖夢紫」の蒸しケーキ、アグー豚の豚汁、アーラミーバイ(ヤイトハタ)のフライが並んだ。
石垣第二中学校(友利始夫校長)の3年生のクラスでは地元産の食材を食べ、「ミーバイフライがおいしかった。もっとこういうメニューを増やしてほしい(本原翼さん)」、「地元の物を食べることができてよかった。命や生産者に感謝してこれからもおいしく地元の物を食べたいと思った(山根聖愛さん)」、「将来自分も地元の食材を生かした食べ物を作れるような人になりたい(宮城琉詩さん)」などと感想があった。
友利校長は「若い子が郷土の料理に触れる機会が少なくなっていると思うので、故郷を見直すきっかけになれば」と話した。