通信制高校 来春に開校 石垣市に校舎、原則オンライン

記者会見する穂坂理事長ら学校法人医学アカデミー関係者(左)=2日、市役所庁議室

 専門学校などを運営する学校法人医学アカデミー(本部埼玉県)の穂坂邦夫理事長は2日、石垣市役所で記者会見を開き、市内に通信制高校の設置を目指す方針を発表した。2023年4月1日の開校に向け、市と連携して手続きを進める。

 校名は「瑞穂MSC高等学校(仮称)」で、定員は1600人(初年度は500人)程度を予定している。他校からの転編入も随時受け入れる。
 MSC高校では、国語や数学など一般的な高校で学ぶカリキュラムなどを受講することが可能。3年間で74単位を取得すると、高卒の資格が得られる。
 全国各地から入学が可能で、年齢制限の上限は定めない。事情により学校に通えない生徒や、障害がある生徒の入学にも対応する。
 授業は原則オンラインで行うが、実際に通学する機会である通称「スクーリング」を年1回程度設ける。希望すると通学できるコースも将来的に用意するという。校舎は石垣市新栄町のIT事業支援センターを使用する。
 同法人は専門学校をはじめ、薬剤師国家資格試験の予備校、病院、介護施設等の運営など医療や福祉系の事業に携わっている。通信制高校の設置は同法人として初。事業拡大を目指す同法人と高等教育機関の誘致を目指す市の方針が一致した形となった。
 中山義隆市長は「スクーリングで全国各地から人が来ることによる経済効果や、新規雇用が見込まれる」と期待。開校に向け市を挙げて協力する姿勢を示した。
 穂坂理事長は石垣市について「市民に寛容性があり、排他的でない。教育をするならここだと思った」と高く評価。「成功に向けて全力を尽くす」と強調した。

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