27日投開票の石垣市長選で、4期目を目指す現職、中山義隆氏(54)=自民、公明推薦=は11日、後援会事務所で記者会見し、小中高校への進学祝い支援金制度や環境に配慮したゴルフ場建設などを盛り込んだ政策を発表した。「自民、公明としっかり議論し、実現可能な公約を掲げる。市民の生活に還元したい」と決意を示した。
政策は計82項目。新型コロナウイルスの影響脱却を第一に掲げた。スローガン「シン・イシガキシ」を披露。「『シン』という漢字に新、親、真、心など、一人ひとりの夢を描いてほしい」と説明した。
進学祝い支援金はふるさと納税の寄付を財源に活用し、今年の新入生から1人3~5万円の支給を見込む。
ユニマットプレシャスが進めるゴルフ場は、企業と反対する市民団体が何度も話し合ってコースを決めており、環境アセスの基準をクリアした施設になると強調した。
市民からまちづくりのアイデアを募集する「市民の夢」応援プロジェクトを創設。人口5万人達成時に記念イベントを開催する。
配送料や渡航費などの生活コストを沖縄本島並みに軽減し、定住条件を整える制度を県、国に要望する。
給食費無料化を段階的に進める。北部、西部地区の住宅環境を整備し、伊原間漁港の機能を強化する。全児童生徒に赤外線対策サングラス、弱視者に眼鏡を提供する。スケボーパーク、ボルタリング、弓道場を新設する。
「道の駅」建設、新空港アクセス道路、土地改良事業の予算拡大、ふるさと納税拡大、ワーケーション施設整備支援にも取り組む。尖閣諸島の自然環境を保全し、海洋環境を活用する。
政策発表には自民党の宮崎政久幹事長特別補佐(衆院議員)、公明党八重山連合支部の平良秀之支部長らが同席、連携をアピールした。