石垣市長選で、新人の市議、砥板芳行氏(52)の総決起大会が17日夜、市民会館大ホールで開かれた。砥板氏は「保守、革新がお互いを尊重し合い、認め合い、歩み寄って市民の声を聞く新しい政治にチャレンジしている」と強調。「今こそチェンジ市政」とこぶしを振り上げた。市議補選に出馬する大道夏代氏(53)は「皆さんの小さな声を市政に届けて大きな力にする」と訴えた。
砥板氏後援会の知念辰憲会長は「砥板氏は市のトップリーダーとしてふさわしい人だ。政策に給食の完全無料化を盛り込んだ。相手候補は予算がないと言っているが、予算は工面すれば、どこからでも出てくる」とあいさつした。
大道氏後援会の冨村龍男会長は「新庁舎に赤瓦の模造品が使われたことに精神的ショックを受けている。一課長に責任をなすりつけようとか『私は知らなかった』とか言っているのは時代遅れだ」と現市政を批判した。
大道氏は「新庁舎事業費の10分の1でも各学校に均等に割り当ててくれたら、学校は改善された。石垣市は何を大事にしているのか」と疑問視。
その上で「子どもたちの明るい未来のために市議になろうと決心した。みんなの声を聞く。子どもたちの明るい未来のため、石垣島を良くしたい」と決意を示した。
選対本部長に就任する次呂久成崇県議、市議団代表の花谷史郎氏、「チェンジ市政」市民の会の嶺井善共同代表、女性代表の小西里枝氏、ちゅら島の会の田村博孝氏が登壇。「選対のカラーの白いキャンパスに夢や希望、新しい石垣市を一緒に描こう」「うわべだけ観光客が増えても生活は豊かにならない。本当に住み良い石垣市をつくろう」などと声を張り上げた。
最後は田盛英伸青年部長の音頭でガンバロー三唱し、気勢を上げた。
「まん延防止等重点措置」を受け、会場の入場者数は満席の半分に制限された。